昔から酷暑の7月31日に京都の人は愛宕山を目指す。この日に山頂の愛宕神社で火の要慎のお札をいただくと千日火事に遭わないということで…。また三歳までに登ると一生火事に遭わないということで・・・。まあ昔の火災保険みたいなもの。
もちろん酷暑なので通常は夜間登山なのですが、コロナ禍で夜間参拝は禁止。
ということでこの日も早朝なのにすでに30度はありそうな(多分37度くらいの最高気温予測)。
阪急京都河原町を6時5分出発。桂で嵐山線に乗り換え嵐山(230円)。なんとここは単線区間。
阪急嵐山発6時43分京都バス清滝行き。今年の千日参りはこの通り。
日曜日のせいもありバスは結構混雑。6時50分に清滝着。まずは清滝川まで降りていく。
清滝橋7時通過。
ほどなく登山口の鳥居。
しばらくは戦前に通っていたケーブル跡添いに登っていく。昔は清滝まで電車も通ていたらしい。
お助け水を7時8分通過。
ここいらから石段が続く。勾配がきつくなる。
石段が木段になるが勾配は相変わらず急で高度を稼ぐ。
7時15分。壺割坂。
ここからはつづら折りの坂が続く。30回は折り返したかなで、ようやく五合目。なかや跡(7時30分)。
さらに登り詰めて6合目、水口屋跡(7時50分)。
ここからは亀岡方面に向かっての緩やかなトラバース。
さすが1300年続くよくできた道。
巨木の小さな祠もいまは無残!
途中、京都が一望できるご褒美も。渡月橋がはるか下に見える。
更にトラバース。木の根もあちこち。
8時10分。ようやく水尾わかれに到着。
少し上るとハナ売場の小屋。水尾の特産品が並ぶ(柚子マーマレード600円)。
ここからが胸突き八丁。最後の踏ん張り。
8時30分。ようやく黒門が見えてくる。これをくぐると境内。
まだまだ石段は続く。
8時40分。やっと愛宕神社到着。
さっそくにお札を求める(小400円)。
奥の院裏には昔から鬼瓦が睨んでいる。
明智光秀が本能寺を打つ前に愛宕神社に参詣。「時は今・・・」。引いたおみくじはことごとく凶と言い伝えられている。
軽食の後下山。登る人には「おのぼりやす」下る人には「おくだりやす」。
我が家には昼前に到着しました。
10代のころは往復で2時間は切っていたが、いまは3時間半。毎年毎年登っているのだけれど、年々勾配が急に感じるのと、今年が今までで一番熱いと感じるのは何故かな。
この日は16.5キロ。28000歩。200段。でした。