遍路は続くよ

2021年3月から始めた歩き遍路の日記を綴る

⇨29番国分寺⇒33番雪蹊寺【民宿高知屋泊】 2021年7月23日(金)

ー孫のトマトジュースで生き返るー

 なんとなく疲れが残ったまま6時40分に「きらく」を出発。緑色の田んぼが気持ちい。しかしそれも9時まで。その後はギラギラ太陽が照り付ける道を進む。7時20分。松本大師堂で小休止。ここで母の土鈴をいくつかお供えする。途中にあった名物のへんろ石饅頭屋さんは朝早くから店を開けている。食欲が起こらないので通過。田んぼのお米の香りが鼻を抜ける。ところどころにニラのハウスがありニラの香りが漂う。高知名産の新生姜の畑も多い。この後高知市内ではお遍路マークが極端に見つけにくくなる。もっぱら地図と勘がたより。電柱に鷹が止まっているのを見つける。野生の鷹は初めてかもしれない。なかなかかっこいい。この後も何度かで会う。ここいら辺では普通なのかもしれない。ほどなく二十九番札所国分寺に8時20分に到着。(8時40分発)ここから三十番札所善楽寺までだらだらとした上り坂が続く,頂上が逢坂峠。太陽もまぶしく照り返す。次の自販機を目指して歩く。これまでにペットボトルは4本消化。次の自販機目指して歩いている。水分の取りすぎか?クーラの効いた職場にい続けるおじんは汗をかくことがなかなかに難しく調子はどんどん下がる。峠を越えれば急な下り坂。10時10分に到着。力がわかない。(10時30分発)

 ここからは高知市内を縦断する。11時20分。すでに身体は言うことを聞かない。ファミマでサクレモン。普段はクーラーの効いたイートインスペースがコロナの影響で閉鎖。外の駐車場の陰で地べたすわり。氷を食べても力がわかない。五台山の登り口から山頂までは100メート程高度を上げる。たいしたことないはずの山道に悪戦苦闘する。ふらふらの状態が続く中で植物園を抜ける。多分熱中症にかかっている。12時30分三十一番札所竹林寺に這う這うの体で到着。妹からは展望台からの高知市の眺めが素晴らしいと聞いていたがとても行く気が湧いてこない。きらくでいただいた御結びを一個口に運ぶが食欲全くわかない。(13時出発)

 山を越えとぼとぼ先を目指す。途中の自販機で孫のお気に入りのリコピンたっぷりのトマトジュースを見つけ購入130円。一気に飲み干す。体内に染みこむ。ほぼ奇跡。元気が戻ってくる。不思議な感覚。三十一番札所善師峰寺へペースが一気に上がる。14時25分着。(14時45分発)次に向かって足を前に前に運ぶ。ピッチが少しずつ上がってくる。そうなると種﨑の渡船の時間が気になり始める。16時10分の渡船に頑張れば間に合いそう。時速6キロのペースにギアを上げる。体中からアドレナリン放出。ウォーカーズハイの状態。前へ前へ!!15時55分に渡船場到着。達成感十分。渡船の風が気持ちいい。船から浦戸大橋を望む。橋の上りをみてつくづくあっちへ行かずによかったと思う。5分の船旅。三十三番札所雪蹊寺へ16時30分に到着。先に朱印所へ行き,参拝を終えて向かいにある「民宿高知屋」に16時45分着。杖を洗っていただく。さすがへんろ宿。とりあえず風呂。水をたっぷりシャワーで浴びる。水の勢いが強く一緒にふろをいただいていた年配のお遍路さんにかかってしまう「冷たい!」と叱られる。すみません。宿泊客は多いがほとんどが車遍路。夕食はカツオたたきにキンメダイ煮つけ,スイカと定番が続く。コロナ禍でお遍路さん同士があまりしゃべれないのが残念。夜は湿度が下がり冷房なしでも気にならない。すぐに横たわるが日焼けした体が熱さに興奮して休もうとしない。f:id:nippon-henro:20210808134102j:image
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 23日の記録 60468歩  36.2キロ 1泊2食7150円(洗濯のお接待付)

11泊目で 522262歩 370.1キロ

〇前回はトンネルは新遍路転がしの感じがしていたが,酷暑の中ではトンネル最高!日陰でありかつ涼しい,車の音なんて比較にならない。ましてや大抵はトンネル抜けると下り坂。これまたサイコー。