遍路は続くよ

2021年3月から始めた歩き遍路の日記を綴る

⇨20鶴林寺⇒22平等寺【民宿山茶花泊】 2021年3月18日(木)

ー遍路転がし 二にお鶴,三に太龍ー

 「坂本」を車で7時に出発。7時30分に登山口まで送ってもらう。ピックアップという送迎もあるんやと初めて知る。歩き通すことへのこだわりが新たなシステムを作っていく?。でも車は早い。5分ほどウォーミングアップして登山開始。稲荷山に登っているような感じ,途中の山間あいからは次に目指す太龍寺の山並みが見える。休憩する間もなく8時17分に二十番札所鶴林寺着。山門からは緩やかな坂道が続く。(8時46分発)

 鶴林寺から急な斜面をほぼまっすぐに下りていく。9時27分水井橋に到着。ここで出会った若い修行中の遍路僧に写真を撮ってもらう。このひとすごく軽装ですたすたと歩く。S君をほったらかしにして,太龍寺への上りを遍路僧について歩く。杖は決して下に突かずずっと地面と平行したまま。上り坂も時速6キロぐらいの早さ。途中の休憩所に入られたので,そのまま追い抜いて10時43分着。ちょっと飛ばしすぎた。寺のベンチでS君を待ち,弁当をいただく。(11時36分発)

 太龍寺ロープウェイ駅を通過。88か所の石塔が順に規則正しく並ぶ山道を太龍寺山頂へ向かう。まだ二十番。先は長い。10分ほどでほどなく山頂。向こう側に岩山があり弘法大師の像の後ろ姿が見える。岩肌を少し頑張ってクライムし像の足元にたどり着く。前を見ると遠くに海。大師様には何が見えているのだろうか。f:id:nippon-henro:20210809093753j:imageここからの下りは山深くなる。「2時以降の下山,単独での下山は止めるように」という看板。道はところどころ崩れ,細いし片側が深く落ち込んでいる。後ろのほうから時折S君のクマ避けの鈴の音が聞こえる以外は深々としている。ひたすら下りる。

 ようやく民家が見えたあたりでS君をしばらく待つ。「自販機探してくる」と通過して行ったまま。行方知れず。山深いので携帯もつながらない。行先は同じだしまあいいやと再び独り歩き。二十二番札所平等寺に15時31分到着。長い下りにさすがに疲れる。待っているとあとからS君が来る。んっ!どこで追い抜いた??。宿舎の「民宿山茶花」は平等時の隣に位置する。(15時40分着)

〇宿に着くとまず杖を洗う。お大師様優先。

 「山茶花」へ入ったところには宿からのお接待がたくさん並べてある。ジュースや水。いろいろなお菓子や果物。好きなだけ持っていきなさいということのよう。遠慮しながらみかんと水をいただく。山に近いのにかかわらず海のものもあり食事も実に美味しい。

 18日の記録 40812歩 21.7キロ  1泊2食 6800円

6泊目 251865歩 138.8キロ