遍路は続くよ

2021年3月から始めた歩き遍路の日記を綴る

⇨12番焼山寺【植村旅館泊】 2021年3月15日(月)

ー遍路転がしー

 いよいよ遍路転がしの難所十二番札所焼山寺を目指す。6時朝食。お弁当をもらって6時30分「吉野」発。藤井寺の横道から登山道に入る。早々に遍路転がしその1.S君はほどなく転げる。二人とも登山は苦手なほうではないので順調に高度を上げていく。7時43分長戸庵で休憩3分。8時46分柳水庵で6分の休憩。9時42分左右内一本杉の尾根筋に出る。見事な杉の大木と堂々とした弘法大師像。f:id:nippon-henro:20210809094157j:image休憩3分。その後下るわ下るわ350メートル高度を一気に下げて左右内川を渡る。そこから登り直し。愛宕山上って,清滝まで下ってまた愛宕山上れという気分。気持ちが疲れる。これが遍路転がしの所以か。上り返してようやく焼山寺。大きな杉並木が続くいいお寺。11時40分到着。お弁当をいただいて12時9分発。

 焼山寺からは林間の山道や車道をどんどん降りていく。焼崎のバス停まで下りて人家にほっとする。足にもちょっと疲れがきている感じ。あとはのんびりアスファルト歩きと思いきや5分もたたず道横に「植村旅館」あと10キロの道しるべ。向かう矢印方向が山。えーっ!ここから王ケ崎まではきついきつい荒れ道の上り返し。足も気持ちもふらふらに15時18分「植村旅館」到着。ここもまさにへんろ宿。もちろん宿泊客は歩き遍路のみ。6人ぐらいで美味しい夕食。焼山寺越えの話が弾む。

 15日の記録 46021歩 24.6キロ  1泊2食 7000円。

3泊目で118906歩 65.2キロ

〇山中にはあまり遍路道の印がない。ところどころ赤いリボンとかもある。見つけるとホッとする。道標を見失わない。道を間違わない。現在地は何処?緊張感むき出しの自分と歩く。お大師様と同行するというよりも今は心の中の自分と歩いている。

〇靴は履きつぶすつもりで,軽い上等のマラソンシューズを履いていたが,途中で靴底の1ミリほどの厚さのクッションゴムがはがれはじめ,そのあと結構歩きづらいというか変なバランス(後日貼替え修理に5000円もかかった)。

〇ゴールすることよりプロセスが大事。頭でわかることと身体全体で感じることの違い。先ばかり見ているのではなく,今しか見ないことが大事。