木曜日にAさんからメール。「土曜日白山行きませんか」心が動く。と言うのも霊峰にかなりこだわっていて、これまでに富士山、立山、御嶽山、大山と登っていて白山は空白だった。是非同行と言うことで、歯のメンテナンスや保育所、学童のおむかえを急遽変更。
土曜日深夜バイクでA さんの家へ。車に乗り換え0時50分出発。途中でBさんをピックアップし4時前に別当出会に到着。
この日は夏の週末マイカー乗り入れ規制が始まる前の最終日。ということでゆとりを持って行ったつもりが、なんとなんと200台の駐車場から車があふれかえっている。道路も路上駐車で片面が車の列。まさかまさかの光景。周辺をぐるぐる回ってかろうじて大型バイクが止めてあるところにわずかの隙間を発見。無理やり車をねじ込む。
白山は泰澄大師の開山した霊峰。敬虔な思いを持って一礼し鳥居をくぐる。
観光新道を進む。すぐに急登、急登の連続。後で思ったが11時間の登山。自分的には富士山五合目から頂上まで行って、再び五合目へ降りてくる的なしんどさ。いやしてくれるのは山々の景色とこの季節ならではの色とりどりの高山植物(名前は後日調べるので、とりあえずはハクサンミヤマシランソウというくくりで…)。
雪解け水の織り成す何段もの滝。
花の数々。これはニッコウキスゲ
これはササユリ これはタニウツギ これはハクサンアザミ これはゴゼンタチバナ これはカラマツソウ これはコケモモ これは白山石楠花
途中、岩をくぐったり
先ほどの滝が眼下に見えたり
雪渓が現れ、アイゼンがいったかなあ、まあいいや。 火口から2キロの標識
ほどなく殿ヶ池避難小屋。 足はすでにパンパン状態。 これはハクサンチドリ これはショウジョウバカマ これはエンレイソウ これはミヤマキンポウゲ これは多分ギシギシ これはコバイケイソウ これはキヌガサソウ これはマイヅルソウ これはミヤマエンレイソウ
また急坂を進むと突然に視界が広がる。
弥陀ヶ原。雲上の楽園?
木道大好き。
かなたには日本海が広がる。
また急な登りが続く。白山釈迦岳が素敵。
いいかげんにしてほしいなと思ったら突然に白山室堂に出る。 立山の室堂との決定的な差は歩かなければ来れないところ。ここまで4時間少し。とばし過ぎとAさんBさん。すこしの休憩のあと奥の院(御前峰)を目指す。
これはクロユリの群落。
急坂を30分で。御前峰に到着。快晴!!
次に目指す大汝峰、中央アルプス、北アルプスの峰々がパノラマ!槍と剣が同時に見れるなんて凄すぎる。
ここから火口を目指して急降下。池はまだ雪渓に囲まれてブルーやコバルトで美しい。
大汝峰への上り返しはきつく、行くのを躊躇したけれどこの素晴らしい天気!気力をふり絞って登山開始。約30分がれ場を落石に注意しながら進む。登頂❣️ ここからはまた違った山並みが見える。残念なのは携帯の電池切れ。この風景は目と心に留めるしかない。お池巡りを楽しんで…。
雪渓の向こうに白山室堂。 下りの雪渓は滑る滑る。
12時過ぎにやっとに室堂到着。昼食はカップカレーやカップラーメン。風が本当に涼やか。しかし結構な人。
帰りは砂防新道を急降下。足のツッパリがきかないのと膝が思うようにクッションにならないのは加齢によるものか?下りの方が、急登よりこれまたきつい。15時過ぎに、別当出会にたどり着いたころにはガクガク。
白山は当然ながらノーマスクの世界。当たり前なんだけれども、忘れていた世界。気持ちよかったです。
携帯の電源がなくなったので正確なデータはないけれども途中までの記録を参考にすると、おそらくこの日の距離は20キロぐらい。40000歩が妥当でしょう。(電源が切れたのは山中にかかわらず機内モードにしていなかったので携帯が電波探しに力を使い過ぎたからではないかと想像…)
あと白峰温泉で汗を流し、水風呂でアイシングした後、温泉につかり、途中おろしそばとカツ丼のセットでお腹も癒し、21時過ぎに我が家に到着。弾丸登山でしたが天候に恵まれた素敵な一日でした。