遍路は続くよ

2021年3月から始めた歩き遍路の日記を綴る

発心の道場 阿波打ちはじめ 1霊山寺→2極楽寺⇨3金泉寺⇨4大日寺⇨5地蔵寺⇨6安楽寺⇨7十楽寺【十楽寺宿坊】

ー1日目 慣らし歩きはもたもたの連続ー

2021年3月13日(土)  深夜2時30分に我が家でS号と待ち合せ。九条通りを西へ行き「東寺」の前を通過。「行ってきます」と元気いっぱい,気持ちパンパン。2時間で徳島に着いたということはかなりのスピードが出ていたみたい。車を駐車場に預け,徒歩で5時50分にJR徳島駅。JRに乗り坂東駅に6時24分着。

すっかり夜は明けていたが駅前は人影もまばら。6時40分。壱番札所の霊山寺に到着。f:id:nippon-henro:20210809094636j:image本堂,大師堂と巡る。ごそごそとサンヤ袋の中からろうそくを出したり,線香3本を出したり入れたり,経本見ながらの般若心経もたどたどしく。何とか終わって朱印所に行く。早朝で空いていたからまだよかったが,軸を出すのも,白衣を出すのも朱印帳を出すのもバタバタして時間がかかる。印を乾かしたり,また袋に戻したりが本当にぎこちなくちぐはぐ。どっと心労。隣接されている「門前一番街」という巡礼コーナーで納め札100枚と金剛杖の布カバーを購入。やっと整うというか,一ヶ寺打ててほっとする。さあ出発するぞーという気合だけは十分。(7時霊山寺発)

二番札所極楽寺までは県道12号。距離も1キロ。足取りも早く7時12分着。参拝や朱印は相変わらずバタバタ時間がかかり出発は7時58分。三番札所金泉寺までは県道をはずれ田舎道。風や花々が心地いい。S君はスマホの地図アプリとにらめっこしながら歩いている。私は時折現れる遍路道しるべ(遍路マーク)を手掛かりに歩く。ようやく四国へ来たなあという感じがする。8時10分着で8時25分発。ちょっとだけ参拝と朱印に慣れてきたかも。

四番札所大日寺へは山すそから山間への遍路道。歩きも快調で桜が各所に咲いている。徳島自動車道の高架をくぐり鐘楼門を経由し10時に到着。ちょっと歩いたが感ある。団体ツアーのお遍路さんからティッシュカバーの初めてのお接待。(10時20分発)元の道を途中まで戻り返し。五百羅漢(奥の院)に立ち寄った後10時50分に五番札所地蔵寺。ここで白衣の出し方やたたみかた,軸の出し方などを教わり納得。(11時10分発)そういえば朝から何も食べていなかったことに気づき,遍路道にあった「だいせん食堂」(お客は誰もいなかった)で昼食。リュックを下ろしたり,輪袈裟,菅笠脱ぎ着になかなか手間がかかる。ここは讃岐うどんのセルフ店。うどん(中)に天ぷら2個で545円。なかなかにおいしい!さすが四国。

六番札所安楽寺へは昔の街道を行く。ところどころに遍路マークがあり,見つけては道間違っていないとほっとしながら,低い屋並みの続く街道を歩いて12時55分に到着。(13時15分発)本日の宿十楽寺宿坊はすぐそこ。鐘楼門へは13時35分に到着。初めの計画より2時間早く七番札所十楽寺に到着。身体はすこぶる元気。宿坊はほぼホテルの様相。コロナ禍で大浴場は閉鎖中。朝のお勤めもなし。部屋のシングルルームの風呂に入る。荷物をほどいて整頓するが,もう今日頂いた御影とかが見当たらない。ばたばたしてたのでしょうね。無くしたものは仕方ない。宿泊客は数人。歩き遍路は我々だけか?コロナ禍でむやみに話しかけられない雰囲気がある。昨夜以来,常備薬とアルコールを絶っているのだけれどもよく眠れる。

13日の記録 36590歩 20.3K 1泊2食7500円